14.2 RStudio Cloud

 Google Colab では R Markdown などのレポーティング機能は使用できませんので、このような場合には クラウド上で RStudio が利用できる RStudio Cloud が便利です。RStudio Cloud は統合開発環境の RStudio だけでなく種々のチュートリアルコンテンツを備えています。
 
RStudio Cloud, beta

Fig 14.5: RStudio Cloud, beta

 
 執筆時点では無償で利用することができ、無制限のプロジェクトとプライベートプロジェクトの作成が可能です。RStudio Cloud を利用するにはアカウントを取得するだけです。
 

  1. ブラウザで RStudio Cloud を開く
  2. 右上の[sign up]をクリックする
  3. RStudio Cloud のアカウントを作成してサインアップするか、Google または GitHub のアカウントでログインする

 

14.2.1 Create Project

 RStudio Cloud ではプロジェクトという単位で分析を管理しますので、最初にプロジェクトを作成します。作成手順については RStudio Cloud メニューにある[Guide]で確認してください。ガイドは全て英語ですが、 Chrome 系のブラウザであれば「Google翻訳」機能拡張を用いれば日本語に翻訳表示できます。
 プロジェクトを作成すると下図のような統合開発環境の RStudio が表示されます。RStudio 自体の説明は Appendix を参照してください。
 
Initial View

Fig 14.6: Initial View

 

14.2.2 Install Packages

 RStudio Cloud の初期状態では R のパッケージは Base R しかインストールされていません。最も利用する tidyverse パッケージと rmarkdown パッケージをインストールするために右下のエリアにある Packages タブをクリックしてパッケージマネージャを表示させます。
 
Packages Manager

Fig 14.7: Packages Manager

 
 次にパッケージマネージャの上部に表示されている install ボタンをクリックし表示されたダイアログに tidyverse, rmarkdown と入力し[install]ボタンをクリックしてインストールします。
 
Install Dialog

Fig 14.8: Install Dialog

 
 以上で、RStudio Cloud の準備は完了です。