3.4 定数(Constant)
変数はその名の通り値を変更できますが、R には特別な意味を持った値を保持するための定数があります。なお、定数にもクラスがあります。
| 定数 | クラス |
|---|---|
TRUE |
logical |
FALSE |
logical |
NULL |
NULL |
NA |
logical |
NaN |
numeric |
Inf |
numeric |
NULL を除く定数はデータ型のクラスですので強制型変換の対象となります。以下のような変換が行われますので注意してください。
c(10L, 2.5, 3 + 4i, TRUE, NaN, NA, Inf, -Inf)## [1] 10.0+0i 2.5+0i 3.0+4i 1.0+0i NaN+0i NA Inf+0i -Inf+0i
3.4.1 NA の型
欠損値を示すNAには明示的にデータ型を示すためのバリエーションがあります。関数によっては明示的に NA を指定する必要がありますので覚えておいてください。
| NA | データ型 |
|---|---|
| NA_integer_ | 整数型 |
| NA_real_ | 実数型 |
| NA_complex_ | 複素数型 |
| NA_character_ | 文字型 |