C.3 Writing R code

 では、実際に RStudio を利用して簡単なコードを書いてみましょう。初学者が学習のために R のコードを記述するには R Notebook 形式が便利です。 R Notebook 形式は マークダウン言語とコードを混在できる R Markdown 形式を簡易にしたものです。コード以外に説明などを記述できるのでアウトプットしながらの学習が可能です。  R Notebook 形式を使うにはメニューから[File]-[New File]-[R Notebook]を実行します。すると下図のようなソースエディタ(以降、エディタ)が開きます。

R Notebook file

Fig C.3: R Notebook file

 この時点ではファイルとして保存されていませんので、メニューから[File]-[Save As…]を実行して適当な場所に適当な名前で保存しておきます。ここでは test という名前を入力して保存します。ファイルの拡張子が自動的に付与されますのでタブの表示は test.Rmd となります。

R Notebook saved file

Fig C.4: R Notebook saved file

 ファイルを保存したら 6 行目の「This is an …」から 18 行目の「in the editor is displayed.」までを削除し、カーソルの位置(6 行目)でキーボードショートカット[Ctrl/Cmd]+[Alt/Option]+[I]を押下してコードを記述するためのブロックを挿入します。

R Notebook insert chunk

Fig C.5: R Notebook insert chunk

 すると上図のように三連のバッククォート(```)で囲まれたブロックが挿入されます。このブロックはコードチャンクと呼ばれる R のコードを記述する部分です。コードチャンクの前後は自由な記述が出来ますので、以下のように入力してみてください。

R Notebook first code

Fig C.6: R Notebook first code

 上図のように R Notebook では説明とコードを混在することができます。では、コードチャンクの右上にある緑色の三角マークをクリックしてコードを実行してみましょう。

R Notebook run code

Fig C.7: R Notebook run code

 コードチャンクの下と Console ペインに実行結果が表示されます。コードチャンクの下に実行結果が表示されない場合は下図のように歯車アイコンをクリックし表示したメニューから Chunk Output Inline にチェックをつけ、再度、緑色の三角マークをクリックしてコードを実行してください。コードチャンクの下に実行結果が表示されます。

R Notebook option

Fig C.8: R Notebook option

 最後にフロッピーディスクアイコンをクリックするかキーボードショートカットの[Ctrl/Cmd]+[S]を押下してファイルを保存しておきます。